千夜一夜物語

作者不明
イラク等 · アラビア語
700–1500

あらすじ

アラビア語で編まれた物語群であり、ペルシアやインド、シリア、エジプトなど多様な地域の説話が織り交ぜられている。王妃の不貞に怒ったシャフリヤール王が毎夜新たな女性を迎えては翌朝に処刑するという残酷な掟を敷くが、機転に富むシェヘラザードが自ら進んで王に嫁ぎ、千一夜にわたり物語を語り続ける。語りが途切れると彼女の命は失われるため、毎夜物語を途中で区切り、王の好奇心を巧みに操ったのである。この枠物語の中に、アラジンの魔法のランプ、アリババと四十人の盗賊、船乗りシンドバッドの冒険など、多彩な物語が挿入される。物語は東方の幻想と現実の欲望を融合させ、時にユーモラスで時に残酷である。異文化の交流と口承文芸の力を示す作品群であり、単なる娯楽ではなく人間の知恵と生存への執念を象徴する文学である。

豆知識

1.

アラブ世界だけでなく、ペルシア・インドなど多地域の説話を集めた作品。

2.

「アラジン」「アリババ」などは後世に加筆された話。

3.

版ごとに収録内容がかなり異なる。

作品を見る