世界傑作文学100選

19世紀・ヨーロッパ

高慢と偏見

作者
ジェイン・オースティン
国・地域
イギリス
言語
英語
成立
1813年

あらすじ

ジェイン・オースティンの代表作であり、英国田園社会における恋愛と階級の物語である。主人公エリザベス・ベネットは聡明で自立心に富む女性であり、高慢な地主ダーシー氏との出会いは誤解と偏見に満ちていた。両者は互いの弱さを乗り越える過程で真実の愛に至り、結婚により結ばれる。物語は婚姻市場における女性の立場を風刺しつつ、個人の尊厳と選択を肯定する。軽妙な会話と鋭い心理描写は、社交界の駆け引きを生き生きと映し出す。オースティンは恋愛小説の枠を超え、時代の倫理観や階級意識をユーモラスに批評した。結果として本作は、ロマンスであると同時に社会批評の書として今日も世界中で愛読されている。

豆知識

  • 最初の題は『First Impressions(第一印象)』だった。1797年に父親が出版社に売り込んだが、原稿を読まれもせずに断られた。
  • 出版時に作者名は伏せられ、表紙には「『分別と多感』の著者による」とだけ記された。
  • 1995年のBBCドラマでダーシーが池から上がってくる場面は原作にはないが、ドラマ史に残る名場面として大評判になった。

日本語で読むなら

  • 『高慢と偏見』小尾芙佐訳光文社古典新訳文庫・全2冊
  • 『高慢と偏見』富田彬訳岩波文庫・全2冊

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