シャクンタラー
カーリ・ダーサ
インド · サンスクリット語
-100–-400
あらすじ
インド古典文学の巨匠カーリダーサによる叙情劇であり、サンスクリット文学の金字塔とされる。王ドゥシャンタは森で美しい娘シャクンタラーと出会い恋に落ち、密かに結婚する。しかし彼が王宮に戻った後、聖者の呪いにより彼は彼女の存在を忘れてしまう。シャクンタラーは苦難のなかで息子を出産し、やがて運命の導きによって再会を果たす。物語は恋愛と誤解、別離と再会を軸に展開し、自然描写の繊細さと抒情詩の響きに満ちている。劇は人間の愛と神々の意志が交錯する叙事的広がりをもち、インド文化における運命観や倫理観を体現する。東洋文学の古典として世界的にも高く評価されている作品である。
豆知識
1.
サンスクリット文学の代表作で、叙事詩『マハーバーラタ』の挿話を基にしている。
2.
成立はグプタ朝期(4〜5世紀頃)とされるのが通説。
3.
18世紀末の英訳を通じてゲーテらヨーロッパ文学に影響を与えた。