世界傑作文学100選

20世紀・南北アメリカ

コレラの時代の愛

作者
ガブリエル・ガルシア・マルケス
国・地域
コロンビア
言語
スペイン語
成立
1985年

あらすじ

コロンビアの作家ガルシア・マルケスによる長編であり、愛と時間をめぐる壮大な物語である。若きフロレンティーノはフェルミナに恋をするが、彼女は裕福な医師と結婚する。失意の彼は生涯にわたり無数の女性と関係を持ちながらも、心の奥では彼女への愛を燃やし続ける。やがて老境に至り、夫を失ったフェルミナと再会し、二人は川を遡る船上で改めて愛を誓う。小説は五十年にわたる歳月を背景に、官能と忍耐、執念と救済が織り交ぜられる。マルケス特有の魔術的リアリズムは抑えられ、むしろ現実の中に宿る愛の幻想が強調される。『コレラの時代の愛』は愛の永続性と人間の情熱の可能性を静かに讃える傑作である。

豆知識

  • 作者の両親の恋がモデルになっている。電信技師だった父は、母の家族に交際を強く反対された。
  • 主人公フロレンティーノは、想い人フェルミーナを51年9か月と4日のあいだ待ち続ける。
  • 2007年、ハビエル・バルデム主演で映画化された。

日本語で読むなら

  • 『コレラの時代の愛』木村榮一訳新潮社

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