ファウスト

ゲーテ
ザクセン=ワイマル · ドイツ語
1832

あらすじ

ゲーテの畢生の大作であり、西欧文学の頂点に位置づけられる悲劇である。学者ファウストは知識の限界に絶望し、悪魔メフィストフェレスと契約を交わす。若さと快楽を得た彼はグレートヒェンとの悲劇的な恋を経て、やがて政治や文明建設に関与する。最終的に彼は人類の幸福を希求しつつ倒れ、その魂は救済される。作品は個人の欲望と普遍的使命、悪との契約と救済の可能性を壮大に描き、哲学・宗教・芸術を総合した世界劇となっている。ゲーテは長年にわたり改稿を重ね、青春の情熱から晩年の叡智までを込めた。『ファウスト』は人間精神の遍歴そのものであり、文学史上不朽の象徴である。

豆知識

1.

ゲーテの生涯にわたり改稿された大作で、第一部(1808)と第二部(1832)から成る。

2.

多様な詩形を駆使し、西欧の学問・政治・美学を横断する。

3.

メフィストフェレスとの契約は近代人の欲望と救済の象徴。

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