真夜中の子どもたち
サルマン・ラシュディ
イギリス/インド · 英語
1981
あらすじ
サルマン・ラシュディの代表作であり、魔術的リアリズムを駆使してインド独立以降の歴史を描いた大河小説である。主人公サリームは、インド独立の瞬間に生まれた“真夜中の子どもたち”の一人であり、彼の体験は国家の運命と重ね合わされる。彼と同時刻に生まれた千人の子どもたちは特異な能力を持ち、サリームは彼らを結びつける役割を担う。しかし、政治的混乱や暴力、裏切りのなかで彼の人生は苦難に満ちる。物語は個人史と国民史を重層的に絡め、言葉の奔流と風刺をもって近代インドの多様性と矛盾を映し出す。ラシュディは神話と歴史、個と集団を融合させ、ポストコロニアル文学の新地平を切り開いた。
豆知識
1.
インド独立の日に生まれた子どもたちが特別な能力を持つという設定。
2.
1981年にブッカー賞を受賞し、後に25周年特別賞も受けた。
3.
個人史と国家史を重ね合わせ、ポストコロニアル文学の代表作とされる。