近世・ヨーロッパ
ハムレット
- 作者
- ウィリアム・シェイクスピア
- 国・地域
- イングランド
- 言語
- 英語
- 成立
- 1603年
あらすじ
シェイクスピア最大の悲劇と称される『ハムレット』は、デンマーク王子の復讐劇を通じて人間存在の深淵を描く。父王の亡霊に復讐を命じられたハムレットは、叔父クローディアスの罪を暴こうとするが、優柔不断と懐疑に苦しむ。彼の内面の独白は近代的自我の発露であり、哲学的探求として文学史に刻まれる。復讐の過程で多くの犠牲が生まれ、最終的にハムレット自身も命を落とす。劇は行動と遅延、真実と欺瞞、生と死という普遍的テーマを交錯させ、観客を存在の不安へと誘う。『ハムレット』は単なる復讐劇を超え、人間の精神の迷宮を象徴する作品である。
豆知識
- シェイクスピアの戯曲で最も長く、省略せずに上演すると4時間近くかかる。
- シェイクスピアの一人息子の名はハムネットで、11歳で亡くなっている。名前の類似はよく論じられる。
- 舞台のエルシノア城は、デンマークに実在するクロンボー城がモデルで、今も城内で『ハムレット』が上演される。
日本語で読むなら
- 『ハムレット』福田恆存訳新潮文庫
- 『ハムレット』松岡和子訳ちくま文庫