近世・ヨーロッパ
オセロウ
- 作者
- ウィリアム・シェイクスピア
- 国・地域
- イングランド
- 言語
- 英語
- 成立
- 1609年
あらすじ
シェイクスピア四大悲劇の一つであり、異邦人将軍オセロウとその妻デズデモーナをめぐる悲劇である。オセロウは勇敢で高潔な人物であるが、腹心イアーゴーの奸計によって嫉妬に駆られる。イアーゴーは巧妙な嘘と偽装を重ね、オセロウは妻の不貞を信じ込み、彼女を殺めてしまう。真実を知った時には既に遅く、彼自身も命を絶つ。劇は人種差別や異文化への偏見、嫉妬という人間の弱さを主題に据え、愛と信頼がいかに脆く崩壊するかを描く。『オセロウ』は激情と欺瞞の絡み合いを通じて、人間存在の暗黒面を暴き出す悲劇である。
豆知識
- 原作はイタリアのジラルディ・チンツィオの短編集『百物語』の一話。原作で名前を持つ登場人物はデズデモーナだけだった。
- ボードゲーム「オセロ」の名前は、黒と白が目まぐるしく入れ替わる様子をこの劇になぞらえて付けられた。
- ヴェルディはこの劇をもとに、オペラ『オテロ』(1887年)を作曲した。
日本語で読むなら
- 『オセロー』福田恆存訳新潮文庫
- 『オセロー』松岡和子訳ちくま文庫