世界傑作文学100選

中世・アジア・中東・アフリカ

精神的マスナヴィー

作者
ジャラール・ウッディーン・ルーミー
国・地域
イラン
言語
ペルシア語
成立
1258–1273年

あらすじ

ルーミーによる『精神的マスナヴィー』は、イスラーム神秘主義スーフィズムの金字塔とされる詩集である。寓話や説話を通して人間の魂と神との合一を説き、愛と献身の道を示す。語りは時にユーモラスであり、王や奴隷、動物など多彩な登場者が登場して真理を語る。作品は単なる宗教書ではなく、詩的言語によって心の奥底に響く普遍的メッセージを伝える。欲望や怒りを超えて内なる光を探し求める姿は、現代の読者にも共感を呼ぶ。ルーミーの詩は旋舞の詩人としての彼の精神と響き合い、文化や宗教を超えた普遍的精神性を体現している。『精神的マスナヴィー』は世界文学の霊的遺産である。

豆知識

  • 全6巻、2万5000句を超える長大な詩で、「ペルシア語のコーラン」と呼ばれることもある。
  • 冒頭は「葦笛の歌」。葦原から切り離された笛の嘆きが、神から離れた魂の憧れにたとえられる。
  • ルーミーの教えを受け継ぐメヴレヴィー教団は、くるくると回りながら祈る旋回舞踊で知られる。

この作品が好きなら

  • 果樹園(サアディー)

    ほぼ同時代のペルシア語の詩。寓話で教えを説く点も共通

  • 神曲(ダンテ・アリギエーリ)

    魂が神へと向かう旅を描く中世の詩

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