近世・ヨーロッパ
ガリヴァー旅行記
- 作者
- ジョナサン・スウィフト
- 国・地域
- アイルランド
- 言語
- 英語
- 成立
- 1726年
あらすじ
ジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』は、風刺と冒険を融合させた18世紀英国文学の代表作である。医師ガリヴァーは航海の途上で奇妙な国々を訪れる。小人国リリパット、大人国ブロブディンナグ、飛行島ラピュータ、理性ある馬フウイヌムの国など、多様な世界は人間社会の縮図であり風刺である。王権、科学、戦争、道徳の愚かさが皮肉に描かれ、読者は笑いと同時に人間性の悲惨を突き付けられる。物語は子供向けの冒険譚としても読まれるが、その真価は辛辣な社会批評にある。『ガリヴァー旅行記』は普遍的な寓話として、今日なお人間社会を映す鏡となっている。
豆知識
- 初版は匿名で出版された。スウィフトは筆跡から身元がわからないよう、原稿を別人に清書させて出版社に届けさせた。
- 第3部に出てくる空飛ぶ島「ラピュタ」は、宮崎駿の『天空の城ラピュタ』の名前の由来になった。
- 作中で天文学者たちが「火星には2つの衛星がある」と語っている。実際に発見される約150年前の記述として有名である。
日本語で読むなら
- 『ガリヴァー旅行記』平井正穂訳岩波文庫