古代・ヨーロッパ
オイディプス王
- 作者
- ソポクレス
- 国・地域
- ギリシャ
- 言語
- 古代ギリシャ語
- 成立
- 前430年
あらすじ
ソポクレスの悲劇『オイディプス王』は、運命と人間の無知を主題にした古典悲劇の傑作である。テーバイの王オイディプスは、国を襲う疫病の原因を突き止めようとする過程で、自らが父を殺し母を妻としたという恐るべき真実に直面する。彼は真実を求める意志によって滅びに至り、最終的に自らの目を潰して放浪の身となる。劇は人間の理性と探求心の尊さを讃えつつ、それが神々の定めた運命を逃れられないという皮肉を示す。観客は彼の悲劇を通して恐怖と哀れみを抱き、浄化(カタルシス)を体験する。『オイディプス王』は人間存在の根源的な問いを投げかけ続ける不朽の作品である。
豆知識
- アリストテレスは『詩学』で、この作品を悲劇の手本として繰り返し取り上げている。
- 真相を知ったオイディプスは、自ら命を絶った妻であり母でもあるイオカステの衣服の留め金で、自分の目を突く。
- 続編のように読まれる『コロノスのオイディプス』『アンティゴネ』は、実際には別々の時期に書かれている。
日本語で読むなら
- 『オイディプス王』藤沢令夫訳岩波文庫
- 『オイディプス王』河合祥一郎訳光文社古典新訳文庫