カンタベリー物語
チョーサー
イングランド · 英語
1380–1400
あらすじ
ジェフリー・チョーサーの『カンタベリー物語』は、中世イングランドの巡礼団が物語を語り合う枠組みを持つ連作物語詩である。騎士、修道女、粉挽き職人、商人など多様な階層の人々が登場し、それぞれの物語を披露することで社会の縮図を形成する。騎士道物語から卑俗な逸話まで幅広く、笑いと風刺が織り交ぜられている。チョーサーは中英語を用い、庶民の声を文学に取り込むことで英文学の基盤を築いた。物語は完結していないが、その未完性さえも多声的世界の象徴として機能する。『カンタベリー物語』は中世文学の豊穣さと人間性の普遍性を体現する傑作である。
豆知識
1.
1380〜1400年頃に書かれた物語詩で、巡礼者の語りによる枠物語形式。
2.
中世英語文学の代表作で、イギリス文学史上の重要な位置を占める。
3.
多様な身分の登場人物を描き、社会風刺と人間模様が織り込まれる。