古代・アジア・中東・アフリカ
マハーバーラタ
- 作者
- ヴィヤーサ
- 国・地域
- インド
- 言語
- サンスクリット語
- 成立
- 前900–前401年
あらすじ
『マハーバーラタ』は世界最大規模の叙事詩であり、インド文化と精神世界を総合的に映し出す。パーンダヴァ族とカウラヴァ族の争いを中心に、膨大な物語が連環する。戦争の叙事は人間の欲望と宿命の悲劇を描き、その中で語られる『バガヴァッド・ギーター』は哲学的核心をなす。英雄たちの戦いや苦悩は人間存在の普遍的問題を問い、義務、信仰、解脱のテーマを重層的に展開する。叙事詩は宗教的テキストであると同時に文学的宝庫であり、後世に巨大な影響を与えた。『マハーバーラタ』は単なる戦記を超えて、宇宙観と倫理観を包括する世界文学の金字塔である。
豆知識
- 約10万詩節からなり、『イーリアス』と『オデュッセイア』を合わせた長さのおよそ7倍とされる。
- 伝説では、ヴィヤーサが語る叙事詩を象の頭の神ガネーシャが書き取った。途中でペンが折れると、ガネーシャは自分の牙を折って書き続けたという。
- 演出家ピーター・ブルックは1985年、これを上演時間9時間の舞台作品にした。
日本語で読むなら
- 『原典訳 マハーバーラタ』上村勝彦訳ちくま学芸文庫・全8冊