世界傑作文学100選

19世紀・南北アメリカ

ハックルベリー・フィンの冒険

作者
マーク・トウェイン
国・地域
アメリカ合衆国
言語
英語
成立
1884年

あらすじ

マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィンの冒険』は、少年ハックと逃亡奴隷ジムの旅を描いたアメリカ文学の古典である。二人はミシシッピ川をいかだで下りながら、自由と友情を育む。社会の偽善や人種差別に直面する中で、ハックはジムを裏切るか否かの選択に迫られ、最終的に彼を守る道を選ぶ。物語は冒険譚の軽快さを備えつつ、アメリカ社会の根深い矛盾を批判的に映す。トウェインは土俗的な言語を駆使し、生き生きとした会話で人間性を浮かび上がらせた。『ハックルベリー・フィンの冒険』は単なる少年小説ではなく、自由と人間の尊厳を主題に据えた普遍的作品である。

豆知識

  • ヘミングウェイは「アメリカの現代文学はすべて、マーク・トウェインの『ハックルベリー・フィン』という一冊から始まった」と書いた。
  • 「マーク・トウェイン」は、ミシシッピ川の水先案内人が水深2尋(約3.6メートル)を知らせる掛け声から取った筆名である。
  • 出版の翌年、マサチューセッツ州のコンコード公共図書館は「下品だ」として、この本を蔵書から外した。

日本語で読むなら

  • 『ハックルベリー・フィンの冒険』土屋京子訳光文社古典新訳文庫・全2冊
  • 『ハックルベリー・フィンの冒険』西田実訳岩波文庫・全2冊

この作品が好きなら

  • ビラヴド(トニ・モリスン)

    奴隷制がアメリカに残した傷を描く

  • ドン・キホーテ(ミゲル・デ・セルバンテス)

    旅をするふたり組の冒険と、そこから見える社会

  • 見えない人間(ラルフ・エリスン)

    アメリカの人種と個人をめぐる一人称の語り

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