魔の山
トーマス・マン
ドイツ · ドイツ語
1924
あらすじ
トーマス・マンの『魔の山』は、第一次世界大戦前夜のヨーロッパ精神史を象徴する大作である。若き技師ハンス・カストルプは、病院に入院中の従兄を訪ねてスイスのサナトリウムを訪れ、短期滞在のはずが次第に長期滞在となる。そこで彼は人文主義者セッテンブリーニ、神秘的なナフタ、妖艶なクラウディアらと出会い、病と死、愛と知の問題に直面する。閉ざされた空間での議論や体験は、当時のヨーロッパの思想的対立を縮図として映し出す。時間の感覚は曖昧となり、現実と観念が交錯する中で、ハンスは精神的成熟を遂げる。『魔の山』は文明と病、進歩と退廃を描き、20世紀文学の象徴的作品となった。
豆知識
1.
1924年刊。スイスの療養所を舞台に、病と時間をテーマにした。
2.
第一次大戦前夜のヨーロッパ文化を象徴する寓話的長編。
3.
マンは本作でノーベル賞受賞への道を固めた。