19世紀・北欧・ロシア
罪と罰
- 作者
- フョードル・ドストエフスキー
- 国・地域
- ロシア
- 言語
- ロシア語
- 成立
- 1866年
あらすじ
ドストエフスキーの『罪と罰』は、青年ラスコーリニコフの内面的葛藤を描いた心理小説である。彼は「非凡人には法を超える権利がある」という理論を掲げ、貧しい高利貸しの老婆を殺害する。しかし罪の意識は彼を苛み、良心の呵責と理論の矛盾に苦しむ。娼婦ソーニャの自己犠牲的な愛と信仰に触れた彼は、最終的に自首してシベリア流刑に処される。物語は罪と贖罪、理性と道徳の衝突を鋭く問い、人間存在の深淵を掘り下げる。『罪と罰』は近代小説の最高峰であり、倫理と救済の問題を永遠のテーマとして提示した作品である。
豆知識
- 借金に追われる中で書かれた。同じ時期、ドストエフスキーは速記者アンナを雇って別の小説『賭博者』を26日で口述し、のちに彼女と結婚した。
- 主人公の名「ラスコーリニコフ」は、ロシア語の「分裂(ラスコール)」を連想させる。
- 雑誌『ロシア報知』に、1866年の1年間にわたって連載された。
日本語で読むなら
- 『罪と罰』工藤精一郎訳新潮文庫・全2冊
- 『罪と罰』亀山郁夫訳光文社古典新訳文庫・全3冊