19世紀・北欧・ロシア
カラマーゾフの兄弟
- 作者
- フョードル・ドストエフスキー
- 国・地域
- ロシア
- 言語
- ロシア語
- 成立
- 1880年
あらすじ
『カラマーゾフの兄弟』はドストエフスキー晩年の集大成であり、信仰と無神論、愛と憎悪、罪と救済を包括的に描く。カラマーゾフ家の父親フョードルが殺害され、長男ドミートリイが疑われる。次男イワンは理知的無神論者として神の正義に挑み、三男アリョーシャは修道僧の徒弟として信仰に生きる。異母弟スメルジャコフが事件の真犯人として浮かび上がり、家族関係は崩壊する。物語は単なる推理劇を超え、宗教的・哲学的議論が展開される。『大審問官』の挿話に象徴されるように、作品は人間の自由と信仰の根源的問題を問う。『カラマーゾフの兄弟』は世界文学の到達点とされる大作である。
豆知識
- ドストエフスキーは続編を書く構想を持っていたが、刊行の数か月後に亡くなった。
- 1878年、作者の3歳の息子アリョーシャがてんかんの発作で亡くなった。その悲しみが三男アリョーシャの人物像に反映している。
- アインシュタインは「どんな科学者よりも、ドストエフスキーから多くを得ている」と語ったとされる。
日本語で読むなら
- 『カラマーゾフの兄弟』原卓也訳新潮文庫・全3冊
- 『カラマーゾフの兄弟』亀山郁夫訳光文社古典新訳文庫・全5冊