20世紀・ヨーロッパ
黄金のノート
- 作者
- ドリス・レッシング
- 国・地域
- イギリス
- 言語
- 英語
- 成立
- 1962年
あらすじ
ドリス・レッシングの『黄金のノート』は、女性の意識と社会的矛盾を多層的に描いた実験的小説である。作家アンナは、赤、黒、黄、青のノートに政治活動、個人的生活、夢、芸術を記録し、それらを統合する「黄金のノート」を模索する。小説は物語とノートが交錯し、断片的でありながら全体として女性の自己探求を描き出す。作品はフェミニズム文学の先駆けとして評価され、女性が社会的役割と個人の欲望の狭間でいかに葛藤するかを示した。レッシングは形式と内容を革新し、文学に新しい可能性を提示した。『黄金のノート』は20世紀文学における女性解放の象徴的テキストである。
豆知識
- 主人公アナは、黒・赤・黄・青の4冊のノートを使い分けて生活を記録している。それらを一つにまとめるのが「黄金のノート」である。
- レッシングは2007年、87歳でノーベル文学賞を受賞した。当時の最高齢の受賞者だった。
- 受賞の知らせを自宅前で記者から聞かされたときの、そっけない反応の映像が話題になった。