20世紀・ヨーロッパ
ジプシー歌集
- 作者
- フェデリコ・ガルシーア・ロルカ
- 国・地域
- スペイン
- 言語
- スペイン語
- 成立
- 1928年
あらすじ
ガルシーア・ロルカの『ジプシー歌集』は、スペイン南部アンダルシアのジプシー文化を背景にした詩集である。フラメンコのリズムと象徴的イメージが融合し、自由と抑圧、愛と死が歌われる。月や刃物、夜といったモチーフが繰り返され、抒情と悲劇が交錯する独自の詩的世界を築いている。ロルカはジプシーを異端と悲劇の象徴として描きつつ、人間存在の普遍的な激情を表現した。スペイン内戦前夜の緊張も背景に漂い、詩は個人的体験を超えて社会的響きを持つ。『ジプシー歌集』は口承文化と前衛詩を融合させた20世紀詩の金字塔である。
豆知識
- 出版されるとスペインでたちまちベストセラーになり、ロルカは一躍国民的な詩人になった。
- 親友の画家ダリは、この詩集を「伝統的すぎる」と手紙で批判した。
- ロルカは1936年、スペイン内戦の始まりに故郷グラナダ近郊で銃殺された。遺体は今も見つかっていない。