20世紀・ヨーロッパ
失われた時を求めて
- 作者
- マルセル・プルースト
- 国・地域
- フランス
- 言語
- フランス語
- 成立
- 1913–1927年
あらすじ
マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』は、20世紀文学最大の長編小説であり、記憶と時間を主題にした作品である。語り手はマドレーヌを紅茶に浸した瞬間の味覚から過去の記憶を呼び覚まし、貴族社会や芸術の世界を回想する。物語は恋愛や社交界の細部を緻密に描きつつ、時間の流れと記憶の作用を文学的に探求する。プルーストは意識の流れを詩的に描写し、日常の些細な出来事を永遠の美に昇華した。『失われた時を求めて』は、人生の有限性と芸術の力を総合的に示す文学の金字塔である。
豆知識
- 第1篇『スワン家のほうへ』は出版社に断られ、1913年に自費出版された。ガリマール社で原稿を断ったのは作家アンドレ・ジッドだったと言われる。
- 第2篇『花咲く乙女たちのかげに』で、1919年にゴンクール賞を受賞した。
- 全7篇のうち最後の3篇はプルーストの死後に刊行された。「世界最長の小説」としてギネスブックに認定されたこともある。
日本語で読むなら
- 『失われた時を求めて』吉川一義訳岩波文庫・全14冊
- 『失われた時を求めて』鈴木道彦訳集英社文庫・全13冊