19世紀・ヨーロッパ
感情教育
- 作者
- ギュスターヴ・フローベール
- 国・地域
- フランス
- 言語
- フランス語
- 成立
- 1869年
あらすじ
フローベールの『感情教育』は、19世紀フランス社会の変動を背景に、青年フレデリック・モローの愛と挫折を描いた小説である。彼は年上の女性アルヌー夫人に恋い焦がれるが、その思いは成就せず、同時に政治的理想や友情も裏切りや幻滅に終わる。物語は革命と市民社会の動乱を背景に、青年の夢想と現実の乖離を緻密に描き出す。フローベールは冷徹な観察眼と簡潔な文体で、理想を追うことの虚しさを提示した。『感情教育』は青春の情熱とその喪失を描き、世代を超えて共感を呼ぶ作品である。
豆知識
- 年上の女性アルヌー夫人には、フローベールが15歳のときに出会った初恋の人エリザ・シュレザンジェの面影が重ねられている。
- 1848年の二月革命とそれに続く動乱が、主人公の目を通して詳しく描かれる。
- 出版当時は評判が悪く、ほとんど売れなかった。
日本語で読むなら
- 『感情教育』太田浩一訳光文社古典新訳文庫・全2冊
- 『感情教育』生島遼一訳岩波文庫・全2冊