デカメロン
ボッカッチョ
イタリア · イタリア語
1349–1353
あらすじ
ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』は、14世紀フィレンツェのペスト禍を背景に、若者十人が避難先で語り合う百篇の物語からなる。物語は恋愛、機知、冒険、信仰を題材にし、時に猥雑で時に高尚な人間模様を描く。語り手たちは日ごとに主題を決め、物語を競い合い、笑いと知恵を共有する。作品は中世からルネサンスへの転換を示し、人間性の解放と世俗的価値を肯定する。ボッカッチョは多彩な語り口で社会の縮図を描き、後世の小説や演劇に大きな影響を与えた。『デカメロン』は文学史上、物語芸術の源泉として位置づけられる。
豆知識
1.
ペスト禍から逃れた若者たちが語り合う枠物語形式。
2.
100篇の短編が多様な人間模様を描き出す。
3.
ヨーロッパ近代小説の源流の一つとされる。