中世・ヨーロッパ
デカメロン
- 作者
- ジョヴァンニ・ボッカッチョ
- 国・地域
- イタリア
- 言語
- イタリア語
- 成立
- 1349–1353年
あらすじ
ジョヴァンニ・ボッカッチョの『デカメロン』は、14世紀フィレンツェのペスト禍を背景に、若者十人が避難先で語り合う百篇の物語からなる。物語は恋愛、機知、冒険、信仰を題材にし、時に猥雑で時に高尚な人間模様を描く。語り手たちは日ごとに主題を決め、物語を競い合い、笑いと知恵を共有する。作品は中世からルネサンスへの転換を示し、人間性の解放と世俗的価値を肯定する。ボッカッチョは多彩な語り口で社会の縮図を描き、後世の小説や演劇に大きな影響を与えた。『デカメロン』は文学史上、物語芸術の源泉として位置づけられる。
豆知識
- 題名はギリシャ語で「10日」の意味。10人の男女が10日間、1日に1人1話ずつ語り、全部で100話になる。
- 冒頭には、1348年にフィレンツェを襲ったペストの惨状が生々しく描かれている。
- 1971年にパゾリーニが映画化し、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した。
日本語で読むなら
- 『デカメロン』平川祐弘訳河出文庫・全3冊