古代・ヨーロッパ
オデュッセイア
- 作者
- ホメロス
- 国・地域
- ギリシャ
- 言語
- 古代ギリシャ語
- 成立
- 前800–前701年
あらすじ
ホメロスの『オデュッセイア』は、西洋文学の原点となる叙事詩であり、英雄オデュッセウスの冒険と帰還を描く。トロイア戦争後、彼は海神ポセイドンの怒りを買い、十年にわたる漂流に苦しむ。怪物キュクロプスや魔女キルケー、セイレーンらとの遭遇は、試練と誘惑の象徴である。妻ペネロペは求婚者に耐えながら夫の帰還を待ち、息子テレマコスは父を探す旅に出る。物語は英雄の勇敢さと知恵を称えると同時に、家庭と絆の価値を示す。『オデュッセイア』は冒険譚であるとともに、人間存在の試練と帰郷の意味を問い続ける普遍的叙事である。
豆知識
- オデュッセウスは故郷イタケーに帰るまで10年かかるが、物語はその最後の40日ほどを中心に語られる。
- 一つ目の巨人キュクロプスに「誰でもない」と名乗り、仲間の巨人たちに助けを呼ばせないようにする場面は、言葉を使った知恵比べとして有名である。
- 20年ぶりに帰ったオデュッセウスに最初に気づいたのは老いた愛犬アルゴスで、主人を見届けて息を引き取る。
日本語で読むなら
- 『オデュッセイア』松平千秋訳岩波文庫・全2冊