エセー
モンテーニュ
フランス · フランス語
1595
あらすじ
ミシェル・ド・モンテーニュの『エセー』は、16世紀フランスにおいて人間と世界を自由に考察した随想集である。著者自身の経験や読書を素材に、死や教育、友情、宗教など多岐にわたるテーマが論じられる。モンテーニュは「私は何を知るか」という懐疑の精神を基盤とし、絶対的真理よりも自己の生の観察を重視した。個人的体験を普遍的考察へと昇華し、人間存在の複雑さと多様性を受け入れる態度を示す。『エセー』は近代的自我の誕生を告げ、随筆という文学形式を確立した。読者はそこに、時代を超えた思索と親密な語りを感じ取ることができる。
豆知識
1.
「随筆」という形式を創始した作品で、自己省察と経験談が中心。
2.
人間観察と古典引用を組み合わせた独自のスタイル。
3.
近代思想や文学におけるエッセイ形式の源流となった。