19世紀・ヨーロッパ
詩集
- 作者
- ジャコモ・レオパルディ
- 国・地域
- イタリア
- 言語
- イタリア語
- 成立
- 1818–1835年
あらすじ
ジャコモ・レオパルディの『詩集』は、19世紀イタリア詩の精髄を示す作品群であり、孤独と自然、存在の虚無を主題とする。詩人は自然を畏怖すべき力として捉え、人間の儚さを痛切に歌う。絶望的な視座に立ちながらも、その言葉は透徹した美しさを湛え、読者の魂を震わせる。『無限』や『金星に寄せる賛歌』などは、彼の哲学的悲観主義を象徴する詩であり、同時に普遍的な感情を掬い上げる。レオパルディは孤独と苦悩の中で、言葉の力によって人間存在の意味を探り続けた。『詩集』は虚無の深淵を覗き込みつつ、言葉の光を紡ぐ傑作である。
豆知識
- 代表作「無限」はわずか15行の詩で、生垣に遮られた向こうに、果てしない空間と沈黙を思い描く。
- 故郷レカナーティの父の書斎に閉じこもって独学し、10代でギリシャ語やヘブライ語を身につけた。
- 生まれつき病弱で、背骨が曲がっていた。1837年、38歳でナポリで亡くなった。
日本語で読むなら
- 『カンティ』脇功・柱本元彦訳名古屋大学出版会